昨日、Yahooニュースを見ていたら気になる記事を見つけたので本日のお題にすることにしました。
「カフェでお仕事」コーヒー1杯で“長居”問題に店が悲鳴 「8割がカフェワーカー」の切ない現実カフェで仕事をする人は街中を歩いているとよく見かけたりしていましたね。自宅とは違って誘惑も少ないですし、集中できる空間とも言えると思います。
ただ、記事の文中を見ていると確かに経営者目線を考えたことはなかったなと思い、今回は経営者の目線で行ってみたいと思います。
・開店時間:10時〜20時
・席数 :16席
・コーヒー:1杯400円
・スイーツ:平均375円
・軽食 :平均650円
・ディナー:平均1,000円
上記のサービスを提供しているカフェで半数が8時間カフェを仕事、あるいは勉強で使用している。
仕事、勉強で使用している人はコーヒー1杯(400円)とスイーツひとつ(375円)で8時間過ごす。
通常客は平均単価1,000円(軽食、ディナー含む)で2時間過ごす。
・売り上げ面
1席あたりの最大利用回数: 10時間の営業時間 ÷ 2時間の滞在時間 = 5回
カフェワーカー
8時間いた場合の売上(775円×8席):6,200円
2時間は通常客回転1,000円×8席:8,000円
通常客
8席が通常の回転(5回転)で利用された場合の売上(例として1,000円/席×5回転×8席):40,000円
差額
40,000円 – 14,200円 = 26,800円
(カフェワーカーが空いた後は通常客が使用する為、通常客側で計算)
となります。実際はここまでフル回転することはないので誤差はあると考えられますが、1日でこれだけの機会損失がある訳です。
週1日の休みと臨時休業が2週間分あると仮定して、年間どれくらいの機会損失があるか考えてみましょう。
休日:52日+14日=66日
営業日数:365日ー66日=299日
26,800円×299日=8,013,200円
8,000,000円も⁉︎前述の通りフル稼働前提の話ですので少し乖離した数字になりますが、放ってはおけない金額になりますね。
では、店舗側はどういった対応をしていけば良いでしょうか?
カフェワーカーの方もお客様ですが、他のお客様の事も経営者は考慮しなければいけません。ですので2時間制などの時間制を設けることは如何でしょうか?
追加の注文を必須にすることで定期的に注文を受けることが可能になります。
禁煙席、喫煙席と分けられたように通常客用と長時間客用に分けて長時間客用からは時間で席料を徴収するのもひとつの手段であると思います。
如何でしたでしょうか?金額はあくまでフル回転での金額で計算しましたが、下振れするとしても年間を通して考えたら無視できない金額です。
経営者の判断となりますが、カフェワーカーだからといって入店を断る店舗は無いでしょう。
通常客とカフェワーカーがどうすれば同じ空間で心地良く共有できるかも考えていく必要があるのかもしれません。